2015年12月10日

グルタミン酸は脳のエネルギー源としても利用?

グルタミン酸の体内での役割と最近の研究報告で脳のエネルギー元としても利用しているというニュースについてです。

グルタミン酸、脳に不可欠な食品


●グルタミン酸の主な役割

・すい臓でβ細胞のインスリン生産に対する応答性を変化させる。

・脳では主要な神経伝達物質のひとつとして働く。

・脳内でエネルギー源として利用される。

グルタミン酸はグルタミン酸脱水素酵素によって脱アミノ化されα-ケトグルタル酸になりTCA回路に入ることが報告されている。

●脳と脂質

・他の多くの臓器とは異なり、脳は脂質をエネルギー源にすることができない。

病原体や毒素から守るための血液脳関門が脂質の自由な通過を許さない。

●脳とグルコース

・他の臓器のようにグルコースを蓄積するにしても頭蓋骨に阻まれて限界があるため、グルコースの供給は身体の他の部分からリアルタイムに行われる必要がある。これは主に肝臓によって制御される。

●脳がグルタミン酸を利用できなくなると・・・

・マウスの実験で、脳はグルタミン酸を利用できなくなると、肝臓にそれを補うグルコースを脳に送るように信号を送る。これによってマウスは成長遅滞と筋委縮を起こした。
  ↓
脳が正常に機能するためには、適時に適量のエネルギーの供給が必要で、このエネルギーがなくなると、脳は速やかに身体の他の部分のエネルギーからそれを補う。肝臓はより多くのグルコースが必要となりそれを筋肉から吸い上げる結果筋肉量が低下する。
posted by ほのぼん at 19:00| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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