2016年01月03日

2型糖尿病と脳血流量調節機能低下、認知スキル低下の関係

2型糖尿病と脳血流量調節機能低下、認知スキル低下の関係に関するニュースです。

参考記事
2型糖尿病の脳に対する長期影響

●米国ハーバード大学からの研究報告

・2型糖尿病の炎症、脳血圧調節、および認知機能低下との関係を調査した。

・参加者は研究開始時と終了時に試験を受けた。試験では、認知および記憶テスト、脳容積と血流量をみる脳のMRIスキャン、そして血糖値及び炎症反応を測定するための血液検査が実施された。

・学習と記憶のテストで、糖尿病でない人の得点が55点だったのに対し、糖尿病患者のスコアは、研究の2年間で46点から41点に12%減少した。脳内の血流調節機能は、糖尿病患者で65%減少していた。

・研究の開始時に血液の流れを調整する能力が低かったグループでは、入浴や料理などの日常的な活動を完了できるかの尺度がさらに大きく低下していた。

・炎症マーカーが高いレベルにあった者は、糖尿病や血圧の制御が良好でも、血流調節の大きな減少がみられた。

・通常、脳の血流調節は、脳が特定のタスクを実行しながら、活動が増加している脳の領域に局所的に血液を送ることができる。しかしながら2型糖尿病患者は、血流調節障害を有するため、その機能が低下している。

・脳血流量調節機能低下の早期発見および経過観察は、認知と意思決定のスキルの加速変化の重要な予測因子であるかもしれない。
posted by ほのぼん at 09:00| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。