TVの視聴、コンピュータの使用、ビデオゲームでの娯楽といった座位行動の時間が長いと不安のリスクを高めるかもしれない、というニュースです。
参考記事
座ってばかりいると不安がつのる
●"不安"について
・"不安"は全世界で2,700万人以上が影響を受けていると考えられる精神症状のひとつ。
・これによって人々は過剰に悩み日々の生活が満足に送れなくなることもある。
さらには心拍数の上昇、呼吸困難、筋肉の緊張、頭痛などの身体的な症状が現れることもある。
●他の研究による座位行動に関する知見
・肥満、心臓病、2型糖尿病、骨粗鬆症のような身体的な健康問題につながり易いことが指摘されている。
・座位行動は、抑うつ症状との間に正の相関関係が認められるという報告もある。
●豪州ディーキン大学からの研究報告
・座位行動と不安について特に検討した9件の先行研究を分析。
・分析の結果、9件の研究中5件において、座位行動の増加は不安のリスクを増加させることが指摘されていることが明らかになった。
残り4件では、総座位時間が不安のリスクに関連していた。
・研究チームは、座位行動と不安の間のリンクは、睡眠パターンの妨害、引きこもりがちな生活、代謝的な健康状態の悪化などによるものではないかと示唆している。
TV視聴のような座位行動が長くなると社会的な関係からの逃避が起こり、それが不安を高めるのではないか、と考えている。
・今回の結果における関係の方向性の解明は、今後縦断的および介入的研究を待って判断する必要がある。
2016年01月23日
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