妊娠初期に妊婦が飢饉で極度の栄養不良に陥った場合、子どものDNAメチル化パターンに変化が生じていた、というニュースです。
参考記事
ゲノムワイド研究が妊娠初期の栄養不良の永続的な影響を示す
●米国コロンビア大学からの研究報告
・第二次世界大戦末期のオランダ(1944-45)に起きた飢饉の冬(1日の摂取カロリーが900kcal以下)が子どものDNAのメチル化に及ぼした影響を検証した。
胎児期のいずれかの時期に飢饉を経験した422名の血液試料を、飢饉を経験しなかった463名の試料と比較した。
・データ解析の結果、受胎後1-10週に飢饉に遭遇した者には明らかなDNAメチル化パターンの変化が認められることが明らかになった。
妊娠後期に飢饉に遭遇した場合には認められなかった。しかし、飢饉の最もひどかった1945年3月-5月に母親の胎内にいた者は、それが受胎後10週以内かどうかに関わらず、DNAメチル化の変化が認められた。
2016年02月21日
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