2016年02月28日

母親のDHA摂取不足と胎児の脳の発達の関係

カエルを用いた実験で、DHA摂取が不足している母親から生まれたコドモの脳組織の発達が悪かった、というニュースです。

参考記事
魚油の脂肪酸の不足は脳の発達を阻害する


●DHAの重要性

・DHAは胎児の目と脳の発達にとって必須の栄養素であり、特に妊娠後期に重要である。

・大脳皮質を構成する脂質の10-15%はDHA。

・DHAはまた黒目の光感受性細胞にも濃縮されて存在する。網膜の脂質の50%がDHAである。

●米国カリフォルニア大学アーバイン校からの研究報告

・雌カエルとオタマジャクシを用いた動物実験を実施。

・DHAが欠乏したカエルから生まれたオタマジャクシの脳組織は発育が悪く、乏しい数のシナプスしか形成されなかった。

・DHAが欠乏した母親の食事に適切な脂肪酸を与えることで、子どもの神経シナプスの形成が促進され、正常化されることを発見。

●DHAが多く含まれる食品

・DHAは、魚、卵、肉に含まれるが、特に脂身の多い魚(サバ、ニシン、サケ、マス、イワシなど)に多く、ナッツや種子、全粒穀物、緑黄色野菜、葉物野菜などに比べて10-100倍も多く含まれている。

・母乳にも含まれ、子どもの神経系の正常な発育を助けていると思われる。市販されている粉ミルクにも現在はあらかじめ添加されているものが多い。
posted by ほのぼん at 17:18| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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