無症候性心不全の患者を対象に感謝の心と健康マーカーの関係を調べた研究に関するニュースです。
参考記事
感謝の心が健康な心(臓)をもたらす
●米国カリフォルニア大学サンディエゴ校からの研究報告
○感謝とは?
・感謝とは、人生のポジティブな局面に気づきその良さを認識する行為を含んだ幅広い人生観の一部。
・外部資源(例えばペット)、他者、あるいは非人類(例えば神)に対して起きる感情であり、一般的にスピリチュアルな局面でもある。
○研究内容
・3か月以内に無症候性心不全(ステージB)と診断された186名の男女を対象にした。ステージBとは、構造的な心疾患を発症したが心不全の症状は持たない患者のことをいう。
標準的な心理試験を用いて、研究チームは感謝とスピリチュアルなウェルビーイング(幸福)について点数付した。それを抑うつ症状の重症度、睡眠の質、疲労、自己効力感、炎症マーカーと比較した。
・その結果、感謝のスコアが高い患者はより良い気分を持ち、眠りの質も高く、自己効力感も高かった。また炎症マーカーは低めだった。炎症はしばしば心不全を悪化させる。
・更に、何人かの患者に毎日3つの感謝するできごとを8週間にわたって日記に付けるように要請した結果、感謝の日記を8週間継続した患者で、血中の重要な炎症マーカーの値の低下と心拍変動性の上昇を観察した。
2016年02月29日
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