ヨーグルトを定期的に摂取しても健康に関する生活の質(HRQL)の改善が認められなかった、というニュースです。
参考記事
ヨーグルトの定期的な消費は、健康を改善しない!?
●先行研究でのヨーグルトに期待される効果
・乳製品には骨を保護するためのカルシウムが豊富に含まれていて、骨粗しょう症などの骨疾患に効果があると示唆されていた。
・乳製品の摂取は、体重増加を抑制すること、血圧を下げる、心血管疾患の罹患率を下げることと関連していることが報告されている。
●スペイン・マドリード自治大学の研究報告
・3年半に渡り、成人したスペイン人である4,445人のヨーグルトの摂取量と生活の質を測定するテストスコアの変化との関連を分析。
・日常的なヨーグルトの摂取量と、SF-12調査から測定された健康に関する生活の質(HRQL)である身体面、精神面の改善との間に関連があるかを検討。
※SF-12
健康関連QOL(HRQL)尺度。SF-12は、SF-36と同様に8つの健康概念を測定するための複数の質問項目から成り立っている。8つの概念は以下の通り。
(1)身体機能 (2)日常役割機能(身体) (3)体の痛み (4)全体的健康感 (5)活力 (6)社会生活機能 (7)日常役割機能(精神) (8)心の健康。
・定期的なヨーグルトの摂取は、健康に関する生活の質とは関連がなかった。対象者が、喫煙しない人、地中海式食事をする人、病気と診断されていない人、または、ヨーグルトの効果に関してはっきりしないリスク要因を持っている者を除いた場合にも関係は見られなかった。
2016年03月02日
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