2016年03月15日

血糖値スパイク抑制には、たっぷり朝食、夕食控えめが効果的

朝食はたっぷり高カロリーで夕食を控えめにするのが、血糖値の危険なスパイク(急上昇)を抑えるのに有効、というニュースです。

参考記事
血糖値を下げる『王者の朝食』はこれだ!?


●イスラエル・テルアビブ大学からの研究報告

・2型糖尿病の男性8名と女性10名(30-70歳)を対象に、ランダムに2群に分け、1週間ずつ2つのダイエット("Bダイエット"と"Dダイエット")を実施した。

・Bダイエットは、朝食707kcal、昼食606kcal、夕食206kcalとし、Dダイエットは、朝食206kcal、昼食606kcal、夕食707kcalとした。どちらのダイエットも、総摂取カロリーは同じであり、ただそれを異なる時間帯に摂取するところが異なるだけだった。カロリーの大きい食事の構成は、パン2枚、牛乳、ツナ、グラノラバー、スクランブルエッグ、ヨーグルト、シリアル、小さい食事の構成はスライスしたターキーブレスト、モッツァレラチーズ、サラダ、コーヒーであった。

・参加者は、6日間自宅で各々の食事を摂り、7日目は病院に来て食事を摂った。そして朝食の直前、食後一定の間隔で検査用に採血された。血糖値、インスリン濃度、C-ペプチド、GLP-1などが測定された。2週間の間をおいて、参加者はもう1つのダイエットを同様に実施した。

・その結果、BダイエットはDダイエットに比べて、食後血糖値が20%低下し、インスリン濃度、C-ペプチド、GLP-1は各々20%上昇したことが明らかになった。

同じカロリーを摂取しているにもかかわらず、大きな朝食を摂った後の昼食の後の血糖値の上昇は平均23%抑えられた。

※GLP-1
グルカゴン様ペプチド-1(Glucagon-like peptide-1) の略。消化管に入った炭水化物を認識して消化管粘膜上皮から分泌される消化管ホルモン。

※C-ペプチド
インスリンはその前駆体(プロインスリン)が膵臓β細胞でつくられ、分泌直前に酵素によって分解されてインスリンとC-ペプチド(CPR)それぞれ1分子ずつ生成されるので、CPRを測定することによって、インスリン分泌能を推測することができる。
posted by ほのぼん at 19:00| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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