有機の肉、牛乳の栄養素と非有機の食品の栄養素とを比較した研究のニュースです。
参考記事
有機のミルクと肉について、従来のものとの違い
●先行研究
・有機作物による食品には、非有機作物よりも重要な多くの抗酸化物質が60%まで高めであり、有毒な金属カドミウムは少なめであることを示した。
●英国ニューキャッスル大学からの研究報告
・牛乳に関する196の論文、肉に関する67の論文を検討。
・非有機の食品と比較して以下の傾向があった。
・有機の牛乳、肉は、およそ50%多めに有益なオメガ-3脂肪酸を含み、脂肪プロファイルが望ましかった。
・有機肉は、心血管疾患リスクの増加に関わる2つの飽和脂肪(ミリスチン酸、パルミチン酸)濃度がわずかに低めであった。
・有機牛乳は、共役リノール酸(CLA)が40%多めで、鉄、ビタミンE、いくつかのカロテノイドの濃度がわずかに高かった。
・非有機の牛乳は、必須ミネラルのヨウ素がより多く、セレンがわずかに少なめであった。
●オメガ-3脂肪酸
・心血管疾患の減少に関連し、神経の発達と機能、免疫機能を向上させるが、食事で十分摂るのは難しい言われている。
●ヨウ素
・海藻類、特に昆布に高濃度で含まれるため、日本人はヨウ素を多く摂取している。
2016年03月17日
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