40年に渡ってメラトニンの研究を行ってきた研究者が、小児はメラトニンサプリを使用すべきではないと述べているニュースです。
参考記事
子供の睡眠にメラトニンを使うべきではない
●メラトニンとは?
・メラトニンは夜間に多く分泌され眠りを司るといわれているホルモンの一種。
●米国と豪州の状況
・メラトニンがまったく規制されていないのは米国だけ。栄養補助食品の扱いで薬物ではないのでだれでも容易に入手できる。
・豪州ではメラトニンは不眠症の治療薬として55歳以上の患者にのみ処方される。睡眠障害のある小児にも容易に処方可能になっている
●豪州アデレード大学ロビンソン研究所のデビッド・ケナウェイ教授の主張
・実験動物を用いた研究からメラトニンが複数の生理的システムを変化させるさらなるエビデンスが報告されているという。そこには心血管系、免疫系、代謝系、そして生殖系などが含まれる。
・メラトニン・サプリメントを小児使用することは、彼らの成長後に深刻な副作用をもたらす可能性がある。
・小児や思春期における睡眠障害に対するメラトニンの使用には確かで長期にわたる安全性を確認した研究が存在しない。
・メラトニンが与える恩恵はわずかであることと、体内での作用を考えれば、子供たちの安全性を脅かしてまで使う価値があるとは思えない。
2016年03月24日
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