2016年03月30日

乳化剤の摂取が腸内細菌に影響を与え炎症を促進

マウスの実験で、乳化剤の摂取が細菌叢の組成を変化させ、炎症を促進させた、というニュースです。肥満や大腸炎などのリスクを高めるかもしれない、とあります。

参考記事
広く使われる食品添加物は大腸炎や肥満を促進


●米国ジョージア州立大学などの共同研究報告

・マウスに2種類の最も一般的な乳化剤ポリソルベート80とカルボシキメチルセルロースを摂取させた。濃度はヒトが日常的に摂取する範囲に基づいて調節された。

・その結果、乳化剤の摂取は腸内細菌叢の組成を変化させ、その結果腸内細菌はより炎症促進的になった。

変化した腸内細菌は通常細菌が入り込めない腸の内皮細胞内に侵入するようになった。

これらの細菌はより多くのフラジェリンとリポ多糖を産生した。これらは免疫系を刺激して炎症促進性遺伝子発現を促進する。

・乳化剤の効果は、腸内細菌を持たない無菌マウスでは起こらなかった。

このマウスに乳化剤を与えた通常マウスの腸内細菌を移植すると、低レベルの炎症とメタボの兆候が現れ乳化剤の副作用に腸内細菌の関与をうかがわせた。
posted by ほのぼん at 19:00| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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