炭酸飲料などに使用されているカラメル色素に4-メチルイミダゾールという発がん性の危険性がある物質が含まれている可能性がある、というニュースです。
参考記事
一般的な炭酸飲料の成分でがんリスク増加?
●カラメル色素と4-メチルイミダゾール(4-MEI)
・カラメル色素はいわゆるコーラ系飲料など、人気のある炭酸飲料にごく一般的に添加されている色素。
・4-MEIは、高温・高圧下で工業的に生産されるカラメル色素製造時に、メイラード反応により副生成物として生じる。
・米国国家毒性プログラム(NTP)は4-MEIを2007年に発癌性物質に指定している。
●ジョンズ・ホプキンズ大学リバブルフューチャーセンター(CLF)の研究
・カリフォルニア及びニューヨークの都市部で販売されている110のソフトドリンク・サンプルの4-MEI濃度を検討した。
・110サンプルの調査から分かった事は、どのブランドに特に4-MEIが多く含まれている、あるいは少なく含まれているということではなく、同じブランドであってもサンプルによってその含有量にかなりの違いが見られた。
・カリフォルニアで販売されていたサンプルはそれ以外の州で売られていたものに比べて4-MEI含有濃度が有意に低かった。背景として、4-MEI濃度が一定基準を超えることによるプロポジション65の適用を見越して含有量を少なくするように製造されているのではないかと研究者らは指摘する。
※プロポジション65条例
消費者が有害化学物質に曝露することを抑制することが目標とされている
2016年04月09日
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