農薬や一般家庭の住宅でも使用されているピレスロイド殺虫剤がADHDのリスクを高めるかもしれない、というニュースです。
参考記事
一般的な殺虫剤でADHDのリスクが高くなる
●ラトガーズ大学(RU)・エモリー大学・ロチェスター大学医療センター・フォレスト大学による研究。
・子宮内や授乳によりピレスロイド殺虫剤デルタメトリンに曝露したマウスに、脳内のドーパミンシグナル伝達機能不全・多動・ワーキングメモリ・注意欠陥・衝動といったADHDの症状が出ることが示された。
・毒性が低く、家庭・ゴルフコース・庭園・芝生・野菜作物で使われている農薬が体内システムで検出されないにも関わらず、ADHD様行動はマウスが成人期になっても見られた。
・疾病管理センターや国民健康栄養調査(NHANES)のデータを利用し、 2,123名の小児・青年の医療質問票と尿サンプルを分析した。子どもの親には、子どもがADHDだと診断されたかどうかを訪ね、更に一般的なADHD薬を処方されたことがあるか確認するため、その子の処方薬歴を相互参照した。
その結果、尿中のピレスロイド殺虫剤の代謝産物レベルが高い子どもは、ADHDと診断される可能性が倍以上高かった。
・幼児や妊娠中の女性は、身体の化学物質の代謝があまり早くないため、農薬曝露の影響をより受けやすいかもしれない。
2016年04月17日
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