マウスを使った研究でビスフェノールAの影響で精子数が減少した、というニュースです。
参考記事
精子の発達にBPAとエストラジオールが影響
●ワシントン州立大学による研究
・生まれたばかりの雄マウスにプラスチックの成分であるビスフェノールA(BPA)を経口投与で与えた。
その結果、BPAと精子の生産の混乱に直接的な関連があることが発見された。精子を作成するために必要な繊細なDNA相互作用を化学物質が破壊すると考えられる。
・合成エストロゲンであるエチニルエストラジオールにマウスを曝露させた。
成長中の精巣を曝露したところ、曝露した動物の精子は細胞が両親の遺伝情報を組み合わせるプロセスである減数分裂が衰えていた。その結果、より多くの精子が死亡した。
環境中のエストロゲンかく乱が原因である、という"エストロゲン仮説"を支持する結果となった。
・研究では、3グループのマウスを検討した。
1グループは、ヒトのように非近交系。他の2グループは近交系の非常に一般的な種類であった。研究チームは非近交系 マウスと近交系の1グループに"非常に強い効果"があるが、もう1グループの近交系には影響は見られなかった。
これが、初期の研究では精巣への影響がみられないとされた理由だろうとハント氏は推測している。
2016年04月24日
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