妊娠中にビスフェノールAに多く曝露していると母子に酸化ストレスの兆候が見られた、というニュースです。
参考記事
妊娠中のBPA曝露が子どもの酸化ストレスの原因
●ビスフェノールA(BPA)
・プラスチックボトル、食品缶、レジ領収書などの消費者製品に含まれている身体のホルモンを模倣・遮断・阻害する内分泌かく乱物質。
・米国疾病管理予防センターはアメリカ人の96%以上が、身体にBPAを保有していると推定している。
●ミシガン大学による研究
・BPA曝露の影響を調べるため、24組の母子の血液サンプルを分析した。母親のBPAレベルを測定するため妊娠初期に血液を採取し、血中BPA低レベル群と高レベル群と2群に分けた。また、赤ちゃんが生まれた後、臍帯から血液サンプルを取り、酸化ストレスによって作成された化学物質の副生成物の量を測定した。
・血液分析により、高BPAレベルの母親とその子どもは、過剰な一酸化窒素由来のフリーラジカルへの曝露による酸化ストレスの兆候があることが示された。参加者は、血液中の酸化的損傷による副生成物を多量に有していた。
・本研究は、妊娠中のBPA曝露は母親と子どもにニトロソ化ストレスとして知られる酸化ストレスを引き起こす、というエビデンスを示している。
2016年04月26日
この記事へのコメント
コメントを書く