大規模統計調査で、全粒穀物を多く摂取している人は死亡率が低かった、というニュースです。
参考記事
全粒穀物をたくさん食べると死亡率が低くなる
●全粒穀物
・精白などの処理で、糠となる果皮、種皮、胚、胚乳表層部といった部位を除去していない穀物や、その製品。
・玄米、発芽玄米、ふすまを取っていない麦、全粒粉の小麦を使った食品、オートミール、挽きぐるみのソバなどがある。
・精白したものより食物繊維やビタミンB1をはじめとしたビタミンB群、鉄分をはじめとしたミネラルが多く栄養価に富む。
●ハーヴァード大学による研究
・1984-2010年の看護師健康調査に参加した74,341名の女性と、1986-2010年の保健専門家追跡調査に参加した43,744名の男性のデータを用いて全粒穀物の摂取と死亡リスクとの関連性を検討した。
・年齢・喫煙・BMIなどの交絡因子を調整後、全粒穀物をより多く食べているほど、総死亡率が低く、心血管疾患(CVD)による死亡率も低かったが、がんによる死亡とは関連していないことが明らかとなった。
研究チームは更に1日に28グラムの全粒穀物を摂取するごとに、総脂肪率が5%、CVDによる死亡率が9%低下すると推定した。
2016年05月03日
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