コメを食べている乳幼児の尿中ヒ素濃度が高くなっているということが分かり、健康への影響が懸念される、といニュースです。
参考記事
米製品を食べる乳幼児は、尿中のヒ素濃度が高い
●乳幼児とヒ素の関係
・幼少期に尿中のヒ素量が多いと、胎児や乳幼児の免疫や神経の発達に負の影響とに関連があることが指摘されており、乳幼児の米の摂取によるヒ素の曝露が心配されている。
●コメとヒ素
・世界保健機構(WHO)や米国農務省(FAO)は白米のヒ素は200ng/g未満を推奨しており、欧国では米製品の摂取量は100ng/gと決めている。
・米国食品医薬品局では乳幼児の米で作られているシリアルの摂取量に制限を設けている。
●米国のダートマス大学からの研究報告
・2011-2014年にニューハンプシャー出生コホート研究の対象者である759名の出生児を調査した。
出生児は、12カ月まで4カ月ごとに電話で追跡を行い、乳幼児が米でできたシリアル、白米、玄米、米で作られたスナックやお菓子等の製品を食べたかどうかを含め、過去の食事パターンを調査し評価した。
乳幼児の尿検査は2013年に開始し、同時に3日間の食事記録調査を行った。そのうち、乳児の12カ月後の食事内容と総尿中ヒ素量を測定できた129名が解析対象であった。対象者のうち42名の乳幼児が米製品を食べていた。
・解析の結果、生後12カ月の乳幼児で米や米製品を摂取していた者は、摂取していない者に比べ、尿中のヒ素濃度が2倍多かった。
2016年05月12日
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