カルシウムとビタミンDサプリを摂取した場合、骨折予防の効果より心臓発作や動脈硬化などの心血管疾患のリスク増加の悪影響のほうが大きいかもしれない、というニュースです。
参考記事
カルシウムサプリによる心臓発作と脳卒中リスクは予想以上?
●カルシウム、ビタミンDの健康影響に対する最近の知見
・カルシウムとビタミンDの欠乏した食生活は骨粗鬆症と骨折のリスクを高める。
・サプリメントの摂取で予防を助けることが示されている。
・カルシウムサプリの摂取は心臓発作や脳卒中のリスクを高める可能性があるとする、複数の研究結果がある。
●ノルウェー科学技術大学の研究
・カルシウムとビタミンDサプリメントを併用して摂取した場合と、しなかった場合を比較した健康効果の総量を調べるため、高度な分析モデルを用いたシミュレーションを行った。
分析モデルには、BMIが24の健康な65歳女性の群からのデータを用いた。
・カルシウムサプリが心臓発作、脳卒中に与える影響について調べた最近の研究は結果が様々であるため、今回の研究では先行研究の結果に基づき3つの異なるパターンでのシミュレーションを行った。
○高リスク・モデル、中程度のリスク・モデルの場合
・高リスク・モデルでは、65歳女性1万人がカルシウムとビタミンDサプリを摂取した場合、心臓発作と脳卒中は1万件以上起こる。
・中程度のリスク・モデルでは、5000件程度と予測された。
・両方のモデルともに、骨折を予防することによって送れるであろう高品質な生活の年数が、カルシウムサプリを摂取することで減らされてしまうことが示された。
○低リスク・モデルの場合
・カルシウムとビタミンDサプリを摂取することで心血管問題のリスクを減らせると仮定し、サプリのコストパフォーマンスについても分析している。
・その結果、サプリに加えて骨粗鬆症予防薬を服用すると骨折の予防効果が高まり、有益性がリスクを上回るためコストが減少すると示された。
2016年05月17日
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