マウスの実験でクルミの摂取によってコレステロールの低下と前立腺がんの増殖抑制効果が見られた、というニュースです。
参考記事
クルミで前立腺腫瘍の成長を抑制する
●米国カリフォルニア大学デイビス校からの研究報告
・マウスの一方の群に丸のままのクルミあるいはクルミ抽出油の食事を与え、対照群にはクルミの脂肪組成と同じ脂質を加えた食事を与え、18週間にわたって比較した。
・その結果、丸のままのクルミあるいはクルミ油ではコレステロールの低下と前立腺がんの増殖抑制効果が見られたのに対し、クルミを模した脂質構成ではそのような効果は見られなかった。
これはオメガ-3系脂肪酸の効果ではなく、クルミの脂肪以外の因子が効果には必要であるということを示唆している。
・加えてクルミにはコレステロールを低下させインスリン感受性を高める効果もあった。またIGF-1の濃度を下げた。この物質は前立腺がんと乳がんに関連することが先行研究で指摘されている。
・加えて、アディポネクチンと腫瘍抑制物質PSP94が上昇し、COX-2レベルが低下することを発見した。どれも前立腺がんリスクの低下のマーカーである。
・今回マウスに用いたクルミは、人間の体重に治すと2.6オンス、482kcalにもなるので、毎日食べるのは現実的とはいえない。
2016年05月26日
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