週に数回定期的な頻度でランニングをしている高齢者、歩行時のエネルギー消費量が20代並で老化を抑えている、というニュースです。
参考記事
ランニングで若さを保つ!
●コロラド大学ボウルダー校(CUB)とハンボルト州立大学(HS)による研究
・定期的にランニングかウォーキングをしている平均年齢69才の30名(男女各15名)の高齢者を対象に行った。参加者は全員、1回最低30分間のランニングもしくはウォーキングを少なくとも6ヶ月間週3回実行していた。
・定期的に有酸素運動、特にランニングをしている高齢者は、座りがちな生活をしている高齢者や、定期的にウォーキングをしている高齢者よりもウォーキングの代謝コストが低い、つまり低いエネルギーで同じ量の運動を行っていることを発見した。
ランニングを定期的にすることによって、老化が抑えられるだけではなくて、より動きやすくなったり、他者に依存しないというような独立性を高めることにつながり、結果として生活の質が向上するようだ。
エクササイズとして歩くことには、心臓病・糖尿病・体重増加・うつ病を回避できる健康効果があるが、ランニングのように歩行効率が高まる効果はないようだ。
・この違いが発生する理由として、筋細胞の"発電所"として知られている個々の細胞内にあるミトコンドリアがこの歩行効率の違いに関与しているのではないか、と研究者は考えていえる。定期的に運動をする人は細胞内のミトコンドリアが多いため、より多くのATPを産生できる、というわけである。
2016年05月27日
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