大規模統計調査で、ヨーグルトの摂取によって2型糖尿病リスクが低下することが明らかになった、というニュースです。
参考記事
ヨーグルトで糖尿病知らず
●スウェーデン・カロリンスカ研究所の研究者らによる報告
・約20万人を対象とした前向き検討。参加者らはベースラインの健康状態を検討する為のアンケート調査に回答し、2年おきに追跡。
・総乳製品摂取量が2型糖尿病雄罹患リスク増大には関連していないことが明らかになった。
それぞれの乳製品による効果を検討するため、スキムミルク、チーズ、全乳、ヨーグルトなどの摂取状態によってさらに分析を行った。慢性疾患に関連するリスク因子であるBMIやその他の食事習慣因子を調整すると、ヨーグルトの摂取が2型糖尿病の発症リスク低減に有意に関連していることが分かった。
・その後、本研究の成果とその他の2013年3月までに発表されている2型糖尿病と乳製品摂取の関連性について検討した研究をまとめて、メタアナリシスを行った。ここから、一日あたり28gのヨーグルト摂取が2型糖尿病リスクを18%低下させることが明らかになった。
・ヨーグルトに含有されるプロバイオティック乳酸菌が脂質プロファイルと抗酸化性を2型糖尿病患者において改善することが示唆されており、この事が2型糖尿病の発症リスクそのものを低下することに繋がったのではないか、と研究者は推論している。ただし、この推論を実証するには、ランダム化された比較対照試験が必要である、とも指摘している。
2016年05月29日
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