2016年06月01日

喫煙と過去の疾患を考慮すると小太りの人より普通体重の人の方が死亡リスクが低かった

統計調査では小太りの人が最も長生き、といった話を聞いたことがありましたが、喫煙や過去の疾患等の健康状態の影響を考慮して分析すると標準体重の方が死亡リスクが低いという結果となった、というニュースです。

参考記事
痩せているほうが寿命が長い!


●最も死亡リスクが低いBMIに関する過去の研究結果

・一般にBMIが高くなると寿命は短くなるといわれているが、先行する大規模調査の結果では普通体重と比べて過体重者の方が死亡率が低く、高度肥満の場合にのみ死亡リスクが高いことが報告されていた。

しかしその研究には種々の限定が存在し、例えば、喫煙や以前のあるいは診断前の疾患が考慮されていなかった。どちらも体重を低下させ、死亡率は上昇させると考えられる。

●ノルウェイ科学技術大学による研究

・トータルで3030万人の参加者と374万件の死亡データを含んだ230件の前向き研究のメタ分析を行った。

・解析の結果、全く喫煙をしなかった者だけを対象にすると、最も死亡リスクの低いBMIは23-24であることが明らかになった。

重大な疾患に罹ったことがない、全く喫煙をしなかった者だけを対象にすると、最も死亡リスクの低いBMIは22-23であった。

さらに、研究のうちで20-25年にわたって追跡調査をしていたものだけに絞って解析すると(これで隠れた疾患の影響がさらに弱まる)、最も死亡リスクの低いBMIは20-22であった。
posted by ほのぼん at 19:00| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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