ビタミンB12と葉酸のサプリメント摂取によって、記憶損失のリスク低下を防ぐ効果があるか調べたが改善効果は認められなかった、というニュースです。
参考記事
葉酸とビタミンB12は物忘れのリスクを減らさない
●血中ホモシステイン濃度と記憶力との関連
・高いホモシステインは記憶損失やアルツハイマー病との関連が示唆されている。
・葉酸とビタミンB12のサプリメントで血中のホモシステインレベルを下げることができれば、記憶損失とアルツハイマー病のリスクも低下する可能性があるとされている。
・初期の観察研究では、葉酸とビタミンB12サプリメントの摂取が思考力と記憶力にいくらかの利益をもたらすことが示されていた。
●オランダ・ワーゲニンゲン大学からの研究報告
・平均年齢74歳の2,919名を対象に、2年間にわたって400μgの葉酸・500μgのビタミンB12サプリあるいはプラセボ(偽薬)を摂取してもらい、終了後に記憶力と思考力のテストを実施した。参加者はまた血中ホモシステイン濃度の検査も受けた。
・ホモシステインの濃度はビタミン摂取群のほうがプラセボ摂取群より低下していたが、思考力と記憶力の成績は差がなかった。
2016年06月03日
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