米国の大規模疫学調査で、紅茶や柑橘類などフラボノールとフラバノンを含む食品を多く摂取している女性は、上皮性卵巣がんのリスクが有意に低下していた、というニュースです。
参考記事
紅茶と柑橘類は卵巣がんリスクを下げる
●英国イーストアングリア大学と米国ハーヴァード大学からの報告
・米国の女性看護師を対象にした大規模疫学研究である看護師健康研究で、171,940名の女性(25-55歳)を対象に食習慣を4年毎に30年にわたって追跡調査した。
・データ解析の結果、フラボノールが豊富に含まれる紅茶、赤ワイン、リンゴ、ブドウとフラバノンが豊富に含まれる柑橘類を多く摂取した女性は卵巣がんになりにくいことがわかった。
フラボノイドの総摂取頻度の最も高かった群は、最も低かった群に対してハザード比は0.85であった。フラボノールとフラバノンの摂取頻度の最も高かった群は、最も低かった群に対して、ハザード比は各々0.76と0.79であった。
・フラバノンは、特に悪性度の高い浸潤性の腫瘍に対して強い効果が認められ、非浸潤性の悪性度の腫瘍に対するハザード比は、0.68であった。
・食事レベルでの解析では、特に紅茶を毎日2杯飲む女性は、1杯以下の女性に比べて、上皮性卵巣がんリスクのハザード比は0.68であった。
2016年06月09日
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