運動によって脳によって良いと言われている脳由来神経栄養因子(BDNF)と呼ばれるたんぱく質が増加するメカニズムに関するニュースです。
参考記事
運動が脳に良いメカニズムが明らかに
●脳由来神経栄養因子(BDNF)について
・記憶力を高めたり神経細胞を成長させるという役割から、脳にとって"奇跡の成長"をさせる物質とされてきた。
・運動習慣があるとBDNFのレベルが高くなり、認知症にかかる率が低下すると言われている。
・アルツハイマーやハンチントン舞踏病の患者の脳のBDNFレベルは、脳の病気がない人の半分であることが示されている研究もある。
●ニューヨーク大学ランゴーニ医療センターからの報告
・マウスが運動している間に脳内で自然に蓄積される、脳由来神経栄養因子(BDNF)と呼ばれるたんぱく質の生成を始動する化学物質の測定を報告した。
・今回の研究で、
運動によって、肝臓で生成されるケトン類の一種、βヒドロキシ酪酸(DBHB)が、身体や脳に蓄積。
↓
DBHBは、"ヒストン脱アセチル化酵素複合体(HDACs)"とよばれるたんぱく質が脳で生成されるのを防ぐ。
↓
HDACsは、BDNF遺伝子を変化させてBDNFの産生を抑えてしまう作用があるので、結果的にBDNFが増加する。
2016年06月10日
この記事へのコメント
コメントを書く