時差ぼけなどの概日リズムの乱れが腸内細菌に影響を与え、肥満や代謝性疾患を引き起こす原因となるかもしれない、というニュースです。
参考記事
時差ぼけで肥満になる?
●概日リズムの乱れの影響
・慢性的にシフト勤務をしている人や、時差が出るようなフライトに頻繁に乗るなどの概日リズムの乱れは、肥満・糖尿病・がん・心血管疾患を含む広範囲の疾患に関連している。
●イスラエルのワイツマン科学研究所による研究
・一日のリズムが異なるマウスとヒトから採取した糞便サンプルに含まれる微生物を分析。
・大量の微生物とその生物学的活性にリズム変動があることを発見した。ホストの体内時計と通常の摂食習慣は、腸内の微生物におけるこれらのリズム変動の発生に必要と考えられる。
・マウスを明るさと暗さのスケジュールを変え、24時間の摂食習慣を異常にしたところ、微生物群集のリズム変動がなくなり、組成に変化が見られた。
また高脂肪食により、時差ぼけのマウスの体重が増加し、糖尿病に関連する代謝問題を発症した。同様に、米国からイスラエルに旅行をしたため時差ぼけをしていたヒト2名の腸内微生物の構成も変化してしまったため、肥満や代謝性疾患に関連している細菌の増殖に好ましい環境となっていた。
・ホスト内の概日時計が破壊されると微生物群集のリズムが組成を変化するため、肥満や代謝障害になる。
2016年06月13日
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