糖尿病ではなく、糖尿病予備軍(境界型糖尿病、前糖尿病状態)の状態でも、がんのリスクが平均15%高くなるかもしれない、というニュースです。
参考記事
前糖尿病状態はがんリスクを15%高める
●境界型糖尿病(糖尿病予備軍、前糖尿病)
・75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値と空腹時血糖値で、糖尿病型にも正常型にも属さない人々につく診断。
@耐糖能異常、IGT(Impaired Glucose Tolerance)
75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値が140〜199mg/dl。
A空腹時血糖異常、IFG(Impaired fasting glycaemia)
空腹時血糖値が110〜125mg/dl
●中国・順徳第一人民病院からの研究報告
・891,426名のデータを含む16件の先行研究のメタ分析を行った。16件の研究のうち、4件がアジア、11件が米国か欧州、1件はアフリカからのものであった。
・解析の結果、前糖尿病は全がんリスクを15%高めることがわかった。
結果は、全てのがんのエンドポイント、年齢、追跡期間、人種で一貫していた。
IGTとIFGに有意差は見られなかった。
・臓器別では、胃がんと大腸がんで相対リスクは1.55、肝臓で2.01、すい臓で1.19、乳がんで1.19、内膜がんで1.60であり、全て有意であった。気管支/肺がん、前立腺がん、卵巣がん、腎臓がん、膀胱がんではリスクの上昇は見られなかった。
2016年06月24日
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