慢性疲労症候群が腸内細菌と関係していて、便検体と血液検査によって診断も可能となるかもしれない、というニュースです。
参考記事
慢性疲労症候群は脳でなく腸と関係か
●米国コーネル大学の研究
・ニューヨーク市の慢性疲労症候群の専門家と共同で、慢性疲労症候群の患者48人と、健常者39人の便および血液検体を入手した。そして、便検体の微生物を同定するため、DNAの解析を行った。
・その結果、患者群では健常者に比べて腸内細菌の多様性が極端に劣ること、また抗炎症性の微生物が少ないことがわかった。
研究者らは血液中で特定の炎症マーカーを発見した。腸に問題があるために、微生物が腸から血液中に漏れ出してしまうことによるものと研究者は考えている。
・これまで、診断までに延々と検査が必要だったが、今回、便検体と血液検査によって、8割以上の精度で正しい診断ができたという。
・今回の研究では、腸内細菌の変化が病気の原因なのか、それとも病気の結果、変化が起こるのかを判断することまではできていない。
2016年07月04日
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