大規模な観察研究による分析の結果、昼夜交替のシフト勤務の男性は糖尿病リスクが高かった、というニュースです。
参考記事
シフト勤務で2型糖尿病リスクが高まる
●中国の華中科技大学と江西師範大学によるメタアナリシス研究
・科学研究データベースを精査し、関連する12件の国際的観察研究を分析。参加者は、226,500名(うち14,600人が糖尿病患者)。
・全結果をプールし分析した結果、以下の傾向が見られた。
通常の就業時間の作業と比較し、シフト勤務は糖尿病のリスクが9%増加。更に性別、シフトスケジュール、BMI、糖尿病と身体活動レベルの家族歴などの影響を調整すると、このリスクは男性で37%まで上昇した。
固定パターンではなく定期的に24時間サイクルで異なる時間帯に働くような交代シフトは、最もリスクが高い42%。
・交代シフトは通常の睡眠・覚醒サイクルに適応することが難しくなる為、睡眠不足・質の悪い睡眠などのためインスリン抵抗性が促進されたり悪化したりすることが他の研究で示唆されている。
また、男性ホルモンであるテストステロンの昼間のレベルが、体内時計によって制御されているため、それを繰り返し混乱させると影響が出てくる可能性がある。
他の研究では、シフト作業により体重や食欲が増加するとしている。
2016年07月05日
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