アスピリンががんのリスクを低下させるメカニズムを調べた研究で、アスピリンがゲノムの老化プロセスを減速させることが分かった、というニュースです。
参考記事
アスピリンと喫煙は遺伝子の老化に影響
●バーゼル大学による研究
・ライフスタイルやゲノムの老化との関係を分析するために、546名の50才以上の健康な女性の腸組織のサンプルを調べた。
遺伝子マーカーの年齢による変化、つまりDNAのメチル化とアスピリンの使用・喫煙・BMI・ホルモン補充療法といった女性のライフスタイル因子と比較した。
・その結果、アスピリンの使用と喫煙が最も影響力がある事が分かった。
アスピリンは、腫瘍の発達に重要な役割を果たしている変異、つまりゲノムの老化プロセスを減速させることが分かった。
しかし、アスピリンは消化管出血などの副作用の可能性もあるため、医師に相談することなくがん予防としてアスピリン服用を開始するのは時期尚早ということである。
2016年07月16日
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