閉経前の若い女性は、赤肉(牛肉、豚肉)の摂取で乳がんのリスクが高くなるかもしれない、というニュースです。
参考記事
肉食系女子は将来乳がんのリスクが高まる
●米国ハーヴァード大学からの研究報告
・看護師健康研究IIの参加者88,803名(26-45歳)を対象に1991年に食事調査を行った。
年齢、身長、体重、人種、乳がんの家族歴、良性乳房疾患の家族歴、喫煙、月経、ホルモン剤と経口避妊薬の服用などの因子が考慮され、また思春期の頃(1960-1980年代)に普段食べていた食事が調査された。
・その結果、最も赤肉の摂取頻度が低かった女性(1日平均0.14皿)では、306,298人/年で493件の乳がんが発症したのに対し、最も赤肉の摂取頻度が高かった女性(1日平均1.5皿)では、341,169人/年で553件の乳がんが発症したことがわかった。
これはつまり、赤肉をたくさん摂取することで、乳がんのリスクが22%高まるらしい、ということだ。赤肉の摂取が、1日1品増えるごとにリスクは13%高まるという(閉経前女性で12%、閉経後女性で8%)。
これとは対照的に鶏肉を良く食べる閉経後女性では乳がんリスクが低くなることがわかった。1日1品の赤肉の代わりに1品の鶏肉を摂取することで、全体の乳がんリスクは17%低下した。閉経後女性に限定すると、24%の低下がみられたという。
同様の効果は鶏肉に限らず、魚介類、ナッツ、豆類などでもみられた。
2016年07月21日
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