先行研究でカルシウムサプリメントは心血管病のリスクを高めることが示唆されていたが、米国の前向きコホート研究では、女性の心血管病リスクを高めることはなかった、というニュースです。
参考記事
カルシウムは女性の心臓病リスクを高めない
●米国ブリガム・アンド・ウィミンズ病院の研究チームからの研究報告
・カルシウムサプリメントの使用と心血管病の罹患状況を、前向きコホート研究である74,245名の女性を対象とした看護師健康研究のデータから分析した。
24年間の追跡調査中の心筋梗塞と脳卒中の発生が記録され、またカルシウムの使用状況は4年ごとに調べられた。
・その結果、調査開始時にカルシウム・サプリメントを摂取していた女性は、摂取していなかった女性に比べて、身体活動量が高めであり、喫煙者は少なく、トランス脂肪酸の摂取も少なかった。
データ解析によって、一日1000ミリグラム以上のカルシウム・サプリメント摂取女性は、まったく摂取しなかった女性に比べて、心血管病の発症リスクが0.82と、むしろ低下していることが明らかになった。心筋梗塞のリスクと脳卒中のリスクは、各々0.71と1.03であった。
2016年07月27日
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