2016年08月03日

過食によって褐色脂肪細胞の機能が低下

マウスを使った研究で、過食によって肥満を作り出す白色脂肪細胞の産生を増加させるだけでなく、熱を発生しエネルギーを燃焼する褐色脂肪細胞の機能を低下させてしまうことが示された、というニュースです。

参考記事
褐色脂肪細胞が白色になる特別な理由


●ボストン大学の研究

・食餌性肥満のモデルマウスを使用。

・過度の栄養
→細胞の信号伝達機能を低下
→褐色脂肪細胞の近くにある血管が損なわれ、細胞が酸素不足になる
→褐色脂肪細胞のミトコンドリアが機能不全
→脂肪酸を燃焼して熱を産生できなくなる
→この褐色脂肪細胞の衰えが糖尿病や心血管系疾患といった代謝疾患の発症まで遠く影響を及ぼす

・この研究結果は、脂肪組織と心血管系の間には重要な関連性があることをしている。
例えば高血圧や高コレステロールといった心血管系リスク因子が血管損傷の一因となり、また褐色脂肪細胞の機能不全を招くことを示唆している。
posted by ほのぼん at 19:00| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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