ストレスが不妊の要因の一つである可能性を示唆する研究結果のニュースです。
参考記事
ストレスが妊娠を遅らせ、不妊のリスクを倍増する
●オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターによる研究
・501名の、既知の不妊問題はなく、ちょうど妊娠しようとし始めた18〜40才のアメリカ人女性を対象に、12ヶ月間もしくは妊娠するまで追跡調査を行った。
唾液サンプルは、調査登録の次の日の朝と、研究で観察した月経周期の最初の日の次の日の朝に参加者から収集した。373名の女性の検体が利用可能であり、ストレスの2種類のバイオマーカーである唾液α-アミラーゼおよびコルチゾールの存在を測定した。
・その結果、ストレスの生物学的指標であるα-アミラーゼのレベルが高い女性は、 この酵素レベルの低い女性に比べて、 妊娠する可能性が毎月あたり29%低く、避妊していない性交を12ヶ月行ったにも拘らず、妊娠していないという不妊の臨床定義を満たす可能性が倍以上高かったことを明らかにした。
・しかしストレスは女性の妊娠能力に影響を与える、唯一の要因でも最も重要な要因でもないため、不妊の問題があるカップルは自分自身を責めるべきではない、と研究者は述べている。
2016年08月08日
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