2016年08月18日

遺伝子のエピジェネティックな変化と糖尿病との関連

2型糖尿病を発症するリスクは遺伝的なだけでなくエピジェネティックなものも存在するのではないか、というニュースです。

参考記事
エピジェネティクスが2型糖尿病を説明する


●遺伝子のエピジェネティックな変化について

・エピジェネティックな変化は、環境や生活習慣などによっても変わるもので、それが遺伝子の発現に影響を与える。

・遺伝子と違って、エピジェネティックな変化は可逆的。

●スウェーデン・ルンド大学からの研究報告

・健常者と糖尿病患者のインスリン生産細胞を調べた結果、2型糖尿病患者の800以上の遺伝子に健常者にはみられないエピジェネティックな変化を発見した。

これらの遺伝子の100以上で、発現パターンが変化し、それがインスリン生産の減少につながっていた。

・エピジェネティックな変化が疾患を起こすのか、それとも糖尿病になったからエピジェネティックな変化が生じたのか、どちらかはこの結果だけでは不明である。

ただ、健常者であっても加齢とともに、あるいは体重の上昇とともに、これらのエピジェネティックな変化の多くが観察されていたので、これらは糖尿病の発症に寄与していると主張することもできる。
posted by ほのぼん at 19:00| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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