極微量でも毎日ビスフェノールAに暴露し続けるとアカゲザルの胎児の臓器発達に異常が引き起こされた、というニュースです。
参考記事
極微量のビスフェノールA(BPA)でも臓器の発達に影響が
●ビスフェノールA(BPA)について
・金属の裏打ち・食品及び飲料容器・感熱紙のレシート・歯科用複合材料といった、多種多様な消費者製品に使用される化学物質。
・BPAにはホルモン様作用があり、BPAへの曝露はがんだけでなく、げっ歯類における生殖・免疫・脳問題行動を含む多数の異常を引き起こすことが示されている。
・BPAは、エストロゲン・アンドロゲン・甲状腺ホルモンが関与するシグナル伝達メカニズムを変更すると実証されている、内分泌かく乱化学物質である。
・げっ歯類における先行研究では、母体が非常に低用量のBPAに曝露すると胎児の発育を大幅に変えるため、胎児に様々な有害転帰が起こることが明らかにされている。
●ミズーリ大学による研究
・妊娠中のメスのアカゲザルとその胎児における化学物質の血中濃度を検討。
アカゲザルに一日一回非常に低レベルのBPAに曝露させたが、これはヒトが毎日曝露しているBPAレベルよりもはるかに少ない。
・その結果、BPAに曝露されていない胎児に比べ、BPA曝露胎児の乳腺・卵巣・脳・子宮・肺・心臓組織において重大な有害作用のエビデンスを発見した。
2016年08月20日
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