たんぱく質を過剰に摂取しながら減量した女性では、インスリン感受性が改善しなかった、というニュースです。
参考記事
高たんぱく質の食事は、減量の代謝効果を抑制する!?
●米国ワシントン大学からの研究報告
・閉経後の年齢が50〜65歳の肥満女性34人を対象とした。参加者の女性は全員、BMIが30以上であった。これはかなりの肥満であるが、糖尿病の者はいなかった。
参加者は、28週間の調査において、3つのグループに無作為に割当てられた。1つめの対照群の女性は、体重を維持するように依頼された。2つめのグループの女性は、減量食を食べたが、減量食には1日当たり推奨量と同量のたんぱく質(体重1kg当たり0.8g)が含まれていた。
3つめのグループの女性は、体重が減るようにデザインされた食事を食べたが、より多くのたんぱく質(体重1kg当たり1.2g)を摂取した。
・その結果、推奨量のたんぱく質を摂取した2つめのグループの女性には、インスリン感受性の25〜30%の改善につながる、代謝における大きな効果があった。このような改善は、糖尿病や心血管疾患のリスクを低下させる。一方、高たんぱくの食事を食べた3つめのグループの女性に、このような改善はみられなかった。
2016年10月24日
この記事へのコメント
コメントを書く