食物繊維と免疫、アレルギーとの関連についてのニュースです。
参考記事
食物繊維でアレルギーの重症化を防ぐ
●豪州モナッシュ大学による報告
・ピーナッツ・アレルギーを持つように人工的に造られたマウスと無菌マウスを使って実験。
・高食物繊維食を食べて育ったマウスはアレルギー症状が抑えられること、また、そのマウスの腸内細菌が移植されたり、腸内細菌が作った物質を投与されたマウスも症状が抑えられることなどがわかった。
・腸内細菌は食物繊維の摂取量に応じて特有の脂肪酸を作り出すこと、そしてそれは免疫系を変化させ、最終的にはアレルギー反応に影響を与えることが示された。
腸内細菌が食物繊維を分解して生成した副産物(主に短鎖脂肪酸)が制御性T細胞(過剰な免疫反応を抑制するためのブレーキとなる免疫細胞)にある特定の受容体へ結合することによって、免疫系をサポートすることを示した。この結合は、食物に対するアレルギーが起こったときに、それを緩和して腸の炎症を調整する流れを促進する。
2016年12月10日
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