腸内細菌の変化と肥満、インスリンとの関連についてのニュースです。
参考記事
腸内細菌が肥満を引き起こす仕組みが明らかに
●米国エール大学からの研究報告
・肥満のげっ歯類モデルにおいて一連の実験を行った。
・高脂肪食を摂取した動物において、酢酸が他の短鎖脂肪酸と比較して高めであることを発見した。また、酢酸を注入すると、膵臓β細胞によるインスリン分泌が促進される様子がみられた。
・脳に酢酸を直接注射すると副交感神経系が活性化され、インスリンの増加を引き起こすことを発見した。研究者は、"酢酸はまた、食物摂取量を増やすホルモンのガストリンやグレリンの分泌も刺激する。"と述べている。
・ある群から別の群へ糞便移植をすることで、腸内細菌叢、酢酸レベル、インスリンに同様の変化が観察された。
・上記実験結果から、食事の変化に応じた腸内細菌叢の変化が酢酸の産生を促し、酢酸の増加は食物摂取の増加を導き、肥満とインスリン抵抗性を高めるループが始まる、と考えることができる。
2016年12月11日
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