幸福感、抑うつ、神経質と遺伝との関連についてのニュースです。
参考記事
幸せと絶望の遺伝学
●190名以上の研究者から成る国際グループからの研究報告
・298,420名のゲノムを解析し、幸福感、抑うつ、神経質に影響を与える遺伝子変異を同定した。
・研究チームは、主観的な幸福感に関与する3つの遺伝子変異を発見した。
また、抑うつ症状に関与する2つの遺伝子変異と神経質に関与する11の遺伝子変異をみつけた。抑うつについては異なる集団のデータに適用して再現性が確認された。
また、主観的幸福感、神経質、抑うつが主として同じ遺伝子セットによって影響されることを発見したという。
・研究者は、"抑うつ症状や神経質に関連する遺伝子変異の大部分が主観的幸福感にもリンクすること、逆も真であることを発見した。個別に検証すると、各々の遺伝子変異は極めてわずかな部分しか説明することができない。数百万はないが、少なくとも数万以上の遺伝子変異の蓄積効果の結果である。"と述べている。
・一方、研究者は"抑うつや神経質の症状が現れるかどうかは、遺伝子変異だけでは決まらない。心理学的な幸福感は、遺伝と環境の両方に影響を受ける。我々が見つけた遺伝子変異は、これら遺伝的影響の小さな部分に過ぎない。"とも述べている。
2016年12月12日
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