妊娠糖尿病を発症した妊婦から産まれた子どもが自閉症を発症するリスクを調べた研究のニュースです。
参考記事
妊娠糖尿病で自閉症のリスクが増加する
●米国からの研究報告
・健保組合大手カイザーパーマネンテ南カルフォルニア医療センターの電子カルテを用い、1995年1月から2009年12月の期間で、在胎週数が28週から44週の間で生まれた322,000以上の赤ちゃんを対象とした大規模の研究。
・子ども達を平均5.5年追跡し、妊娠26週未満に妊娠糖尿病を発症した妊婦から産まれた子どもが妊娠糖尿病を発症していない妊婦から産まれた子どもより、自閉症スペクトラム障害のリスクが63%増加することを明らかにした。
母親の年齢や教育年数、人種、収入などの要因を考慮した後でも、妊娠糖尿病の妊婦と子どもの自閉症スペクトラム障害の発症リスクは42%増加した。
妊娠26週以降に妊娠糖尿病を発症した母親の子どもは、自閉症スペクトラム障害のリスクは妊娠糖尿病や糖尿病を罹っていない母親の子どもと同等であった。
・母体で高血糖にさらされることは、胎児に臓器の機能や発育に長期的な影響を与えるかもしれない、と研究者は述べている。
2016年12月20日
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