外向性、神経質、開放性、感じのよさ、誠実さで分類した性格と免疫系との関係を調べた研のニュースです。
参考記事
性格と健康の新しい関係
●英国ノッティンガム大学の研究チームからの報告
・UCLAと共同で、免疫系の活性を調節することで健康に影響を与える遺伝子発現と性格の関係を検討した。
平均年齢24歳(18-59歳)で女性86名、男性35名の計121名の複数の人種を含む健康な成人を対象に調査が実施された。平均BMIは23であった。参加者は性格テストを受け、外向性、神経質、開放性、感じのよさ、誠実さの5つの次元について評価された。血液を採取して遺伝子分析をマイクロアレイを用いて行い、また喫煙、飲酒、運動習慣なども調べられた。
・その結果、ネガティブな抑うつや不安といった感情が貧しい健康状態を導くという一般に言われているようなことはなさそうであり、免疫系の発現に影響するのは、外交性と誠実さであることを発見した。
外向性が炎症誘発性遺伝子の発現を有意に高め、逆に誠実さは低下させる。別の言葉で言うと、外向的な人物はより多くの人間に接触するために感染のリスクが高まるため、免疫系の活性が高い必要があるが、誠実であることは控えめであるために感染のリスクが低く免疫も低くてよいということである。
開放性もまた炎症誘発性遺伝子の発現を抑える傾向にあったが、神経質と感じのよさと遺伝子発現には関連がみられなかった。
2016年12月28日
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