妊娠中期か後期に抗生物質を使用すると、母子間の常在細菌の受け渡しに影響を与え、子どもの健康に影響を与えるかもしれない、というニュースです。
参考記事
妊娠中の抗生物質は子どもの肥満リスク!?
●先行研究
・乳幼児期の抗生物質投与が肥満リスクを高めることが報告されていた。
・抗生物質は母体の常在細菌に影響するほか、胎盤を通過して胎児に影響する可能性もある。
●米国コロンビア大学の研究チームからの報告
・1998-2006年にかけて、727名の健康なタバコを吸わない妊婦を集め、そのうち436組の母子について子どもが7歳になるまで追跡調査を行った。436組中16%の母親が妊娠中期または後期に抗生物質を使用していた。
・データ解析の結果、母親が抗生物質を使った子どもは7歳までに肥満になるリスクが、そうでない子どもに比べて、84%高まることが明らかになった。
それとは独立に、帝王切開で生まれた子どもは、肥満のリスクが普通分娩の子どもに比べて、46%高まった。
2016年12月29日
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