マインドフルネスとテロメア長との関連を調べた研究に関するニュースです。
参考記事
精神と身体の結びつきを示す新しい根拠
●カナダ・カルガリー大学の研究者からの報告
・全部で88名の乳がん生存者が少なくとも3ヶ月間にわたって参加者となった。参加者は平均55歳であり、研究開始2年前までに乳がん治療を終了している。参加者とされるためには、この生存者達は有意なレベルでの感情的苦痛を経験している必要があった。
マインドフルネスに基づく介入を行った参加者群では、8週間にわたって90分のマインドフルネス瞑想と簡単なハタヨガを含む指導が行われ、現在の時点での中立的なストレス感覚を認知することを目的として指導された。参加者らは同時に自宅で1日45分間のヨガと瞑想の実践を行うことを要請された。他方、支援的表現療法群と呼ばれる群では、12週間にわたって週に一回90分間のトーキングセッションがおこなわれ、今感じている不安や感情についてオープンに話あうように促された。この目的は感情や不安感を抑圧せずに、女性同士がお互いにその感覚を理解しサポートし合うような関係性の構築を目指して行われた。
参加者はランダムに割り付けられ、対照群では1回の6時間にわたるストレス・マネジメントに関する講習が行われた。
全ての参加者には血液検査が行われ、テロメア長が介入前と後で測定された。
・その結果、対照群ではテロメア長が短縮したのに対して、瞑想を含む介入を行った群においては短縮がみられなかった事が分かった。
・しかしながら、この効果がどの程度持続するかについてはよく分かっていない。今後の研究課題として、心理学的な介入が、同じように3ヶ月間の介入によってテロメア長を良好に保つか否かを検討することにしている。
2017年01月04日
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