薬用石鹸などの抗菌製品に使用されているトリクロサン、トリクロカルバンの妊婦、胎児への暴露についてのニュースです。
参考記事
抗菌性化合物への曝露で妊婦・胎児に健康リスク
●アリゾナ州立大学(ASU)とニューヨーク州立大学(SUNY)による研究
・石鹸やその他の日常の製品に最も一般的に使用されている2種類の殺菌成分であるトリクロサンとトリクロカルバンへの妊婦と胎児の曝露を検討した。
・その結果、スクリーニング検査した妊婦の尿サンプルすべてからトリクロサンが検出された。また臍帯血サンプルの約半分からも検出されたため、胎児にも影響があるということである。トリクロカルバンも殆どのサンプルから発見された。
・ヒトの体はトリクロサンとトリクロカルバンを効率的に洗い流すことができるが、曝露が常にある場合は別である。
ASUのベニー・ピッケ博士は"上記化合物は動物の発達・生殖問題を引き起こすため、ヒトにもこうした影響を及ぼす可能性があることを示すエビデンスが増えつつある。また添加剤が、現在公衆衛生問題となっている抗生物質耐性を引き起こしている可能性があることを示す研究もある」と述べている。
2017年01月11日
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