高校時代の食事内容が閉経前乳がんのリスク増加に関係しているかもしれない、というニュースです。
参考記事
青年期、若年成人期の炎症性の高い食事は、閉経前乳がんのリスク増加に関連?!
●食事の内容と炎症
・野菜の摂取が少なく、砂糖入り飲料、ダイエットソフトドリンク、精製糖類、精製穀類、赤肉、加工肉、マーガリンが多い食事は、血中の炎症マーカーの高濃度と関連が報告されている。
●ブリガム・アンド・ウィメンズ病院などからの報告
・看護婦健康調査IIに登録され、1998年、食物頻度アンケート(35〜52歳の時に、高校時代の食生活について調査)に記入した女性45,204人のデータを使用した。
成人期の食事は、1991年(27〜44歳の時)、食物頻度アンケートを使用し評価し、その後、4年毎に行なわれた。
食事と血液中の炎症マーカーを関連づける先行研究により開発された方法により、女性の食事摂取状況に炎症性スコアを与えた。
・高校時代の食事の炎症性のスコアに基づき、5つのグループに分類して評価したところ、最も高いスコア群の者は、最も低いスコア群の者と比し、閉経前の乳がんリスクが35パーセント高かった。
食事の炎症性スコアは、乳がん全体の発症率、閉経後乳がんの発症率に、関連しなかった。
・研究者は、青年期、若年成人期に慢性炎症を促進するような習慣的な食事摂取は、閉経前の乳がんのリスクを高める可能性があることを示唆する、と述べている。
乳腺が急速に発達している青年期、若年成人期は、特に、ライフスタイル要因に影響を受けやすいので、野菜、果物、全粒穀類、ナッツ類、種実類、豆類が豊富な食事を摂取すること、ソーダの摂取と砂糖、精製炭水化物、赤肉、加工肉の高摂取を避けることが重要である、と述べている。
2017年03月17日
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