米国の疫学調査で、炭水化物摂取量と平均寿命にはU字型の関係があり、多すぎても少なすぎても死亡リスクが高かった、という研究のニュースです。
参考記事
中等度の炭水化物摂取が健康に最もよいかもしれない
Dietary carbohydrate intake and mortality: a prospective cohort study and meta-analysis
●米国ブリガム婦人病院からの報告
○研究方法
@"共同体の動脈硬化リスク研究"(ARIC)の参加者15,428人(45-64歳)を平均25年間追跡調査。
A8つの前向きコホート研究(ARIC含む)の432,179人のデータをメタ分析。
○結果
・@のデータ解析の結果、炭水化物摂取量と平均寿命にはU字型の関係があり、炭水化物のエネルギー比率が40%未満でも70%以上でも50-55%に比べて死亡リスクが高まることが分かった。
40%未満で平均寿命は4年短くなり、70%以上でも1年の短縮がみられた。
・Aのデータ解析でも同様にほどほどの炭水化物摂取者の平均寿命が最も長いことを確認した。
・"低"炭水化物摂取者においては、炭水化物を動物性(牛肉、羊肉、豚肉、鶏肉、チーズなど)のたんぱく質と脂肪に置き換えていた場合は、野菜、豆類などの植物性食品からのたんぱく質、脂肪の場合に比べてさらに死亡リスクが高まることがわかったという。
2018年08月21日
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