絶食+DASHダイエットが腸内細菌叢の変化と健康に対しどのような影響を与えたかを調べた研究のニュースです。
参考記事
絶食がダイエットの触媒として機能する?
Fasting alters the gut microbiome reducing blood pressure and body weight in metabolic syndrome patients
Fasting alters the gut microbiome reducing blood pressure and body weight in metabolic syndrome patients
●マックスデルブリュック分子医学センターからの研究報告
○研究方法
・代謝症候群と収縮期血圧の上昇を伴う71人の対象者をランダムに2つのグループに分け。
・上記両群とも、DASHダイエットを3か月間続けた。
※DASHダイエット法には、果物、野菜、全粒穀物、ナッツ、豆類、魚、脂身の少ない白肉(鶏肉)が豊富に含まれる。
・2群のうちの一方は、DASHダイエットを開始する前の5日間、固形食品をまったく摂取しなかった(絶食)。
〇研究結果
@免疫表現型解析
・絶食とダイエットによって免疫細胞がどのように変化したかを調べたところ、絶食中には自然免疫系は安定していたが、適応免疫系はシャットダウンした。
→上記プロセス中に、炎症誘発性T細胞が減少し制御T細胞が増殖した。
A腸内細菌叢の調査
・糞便検体を用いて腸内細菌叢に対する絶食の影響を調査
・血圧低下に役立つ健康的な細菌が増えるなど劇的に変化した。
→上記変化のいくつかは摂食再開後も持続した。
2021年06月24日
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