2024年03月03日

長時間座りっぱなしだと、運動していても死亡リスク増加?

長時間座りっぱなしの生活をしていると、運動習慣の有無に関わらず死亡リスクが増大する?という研究報告です。

参考記事
Sedentary behavior increases mortality risk | ScienceDaily
Prospective Associations of Accelerometer-Measured Machine-Learned Sedentary Behavior With Death Among Older Women: The OPACH Study
Prospective Associations of Accelerometer‐Measured Machine‐Learned Sedentary Behavior With Death Among Older Women: The OPACH Study

●カリフォルニア大学サンディエゴ校による研究報告

〇研究方法
・63歳から99歳までの6,489人の女性を対象に7日間、死亡率について8年間追跡調査が行われた。
・このデータは、ウィメンズ ヘルス イニシアチブ (WHI) として知られる長期国家プロジェクトの一環として、ハーバート ヴェルトハイム公衆衛生大学院の特別教授であるアンドレア ラクロワ博士、MPH が主導した研究で収集され、1991年に始まり、現在も続いている。
・最長2年間装着したヒップデバイスから収集した座位と日常活動の測定値を調査した。
・CHAPと呼ばれる新しく検証された機械学習アルゴリズムを初めて適用して、総座位時間と座位発作の長さを死亡リスクと関連させて調査した。

〇座りっぱなしの行動のリスク
・座りっぱなしの行動は、筋肉の収縮、血流、糖代謝を低下させるため、健康上のリスクとなる。
・座っていると、体全体の血流が遅くなり、ブドウ糖の取り込みが減少する。
・筋肉はあまり収縮しないので、筋肉を動かすために酸素の消費が必要な量が減り、脈拍数が低くなる。

〇運動習慣との関連
・運動によってこれらの悪影響を元に戻すことはできない。
・この研究によると、女性が中程度から激しい強度の身体活動を低量で行っても多量で行っても、長時間座っていた場合には同様にリスクが高まることが示された。
・1 日あたり約 11 時間座っていると、1 回のセッションで座る時間が長くなるにつれて、リスクが高まり始める。たとえば、一度に 30 分以上座っていると危険。一度に 10 分しか座らないよりもリスクが高くなる。
・1日あたり11.7時間以上座っている高齢の女性は、激しい運動をしたかどうかに関係なく、死亡リスクが30パーセント増加したことを示すデータがある。
・どこにでも行って、少しの間立っているだけでもリスク軽減できると思われる。20分間座った後に立ち上がって動き回ると長生きできるのではないかと推測している。
posted by ほのぼん at 11:04| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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