2024年10月21日

長時間の座位は健康に良くないが、立っている時間が長すぎても良くない?

座位時間が長すぎると心血管疾患のリスクが高まることが指摘されていて、スタンディスクデスクで仕事をするなどで相殺しようという試みも見られているが、立っている時間を長くする生活をしても心臓血管の健康は改善されず、むしろ一部の人にはかえって健康リスクが増大してしまうかもしれない、というニュースです。

参考記事
Standing more may not reduce cardiovascular disease risk, could increase circulatory disease, research finds
Standing more may not reduce cardiovascular disease risk, could increase circulatory disease

●シドニー大学による研究報告

〇研究方法
・スマートウォッチに似た手首装着型ウェアラブルデバイスを使用して測定され、ベースラインで心臓病のない83,013人の英国成人から7〜8年間にわたって収集された心臓病および循環器疾患の発症データを使用して実施。
・この研究で使用されたデータは、スタンディング デスクの使用について明示的に収集されたものではなく、立つ時間の増加による心臓血管系および循環器系への影響を測定したもの。

〇座りっぱなしの悪影響
・1日10時間以上座っていると心血管疾患と起立性調節障害の発症リスクが両方とも高まることも判明。

〇立っている時間が長い場合の影響
・心臓血管の健康(冠動脈疾患、脳卒中、心不全)は改善されない。
・むしろ静脈瘤や深部静脈血栓症など、立っていることに関連する循環器系の問題のリスクが増加する可能性がある。
・上記のように"立っていることに関連する循環器系"についてはリスク増加の可能性があるが、立っている時間が長くなることと心血管疾患のリスク増加には関連がないと指摘されている。
 ↓
・長時間立っていることは、座りがちな生活習慣を補うものではなく、循環器系の健康の点で一部の人にとっては危険である可能性がある。
・立っている時間が増えても、長期的には心臓血管系の健康は改善されない。

〇長時間座りっぱなし、立ちっぱなしの人たちの対策は?
・定期的に休憩を取り、体を動かすようにする。
・1日あたり約6分の激しい運動、または30分の中程度から激しい運動をすると、1日11時間以上座りっぱなしの人でも心臓病のリスクを下げるのに役立つ可能性がある、との研究報告もある。
posted by ほのぼん at 09:10| Comment(0) | 病気予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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